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ユキちゃん

ユキちゃんは、交通事故にあった現場で今の飼い主さんに助けられました。

すぐに動物病院に連れて行ってもらいましたが、背骨を骨折しており、その後、下半身麻痺で自力での排尿が困難になりました。

ユキちゃんのお世話には、圧迫排尿が必要です。

 

ご依頼をお受けするにあたり、悩みました。

私は圧迫排尿の経験がありません。

お引き受けして、もし出来なかったら?

飼い主さんとご相談し、圧迫排尿の練習をすることになりました。

ユキちゃんのかかりつけの動物病院で、獣医さんからやり方を教わりました。

先ずはお腹を触って膀胱を捉えることが必要ですが、これが分からない!水風船のようなものを掴むと言われても…分からない!いくら探っても無い無い無い!

初日はがっかりして帰ってきました。

 

これはいかんと思い、

『圧迫排尿』を検索して動画を見たり記事を読み、感覚を掴むために水風船を握ったり。ユキちゃんと練習できない間は役立ちそうなことをやってみました。

獣医さんには「慣れなんだよね。何回もやってると出来るようになりますよ。」と言われましたが、お世話当日までにそう何度も練習の機会は無いのです。

 

少し私の気持ちに焦りが出てきた頃…動物病院での練習4回目。

私の圧迫でユキちゃんが初めて排尿しました!感動しました‼

それから10日後、お世話予定日の二日前にご自宅でさせていただいた際も

圧迫排尿できました。

 

お世話当日も圧迫排尿できましたが、完全にオシッコが出ているか

心配だったので、飼い主さんにお願いして受診させていただきました。

結果、膀胱が小さくなっていて十分出し切れていました。

 

不慣れな私の練習に付き合ってくれたユキちゃん、そして飼い主さん。

圧迫排尿を教えて下さった動物病院の先生方、ユキちゃんが以前お世話になっていたシッターさん。

皆さんのお陰で、お世話を無事に終えることが出来ました。

ありがとうございました。

 

かわいいユキちゃん、まだまだ長生きしてくださいね。